いのち

わたしのちかくで またひとつのいのちが消えました。
わたしのちかくには いつもまわりの風にあおられて あぶなっかしいと思ういのちが いくつかあります。 
わたしはこういう性格なので あぶなっかしいそのいのちを 放っておくことは… いえ、口を出さずに、見て見ぬ振りできません。
それがかえって ‘まわりの風’となっているのなら 本末転倒。 でも、あり得る。


人間である限り、‘ぜったい’なんて無いし、まよって当然。
それでも生まれてしまったかぎり 生きなくてはなりません。
まよって まよって 悩んだり 苦しんだり 悔やんだり それが生きるってことです。
まよって まよって なやんで 苦しんだからこそ 楽しさや嬉しさを 感じられるのです。


そもそも 
まよっている原因とは何ですか。
悩んでいる理由とは何ですか。
苦しいって どのくらい? 


きっと、すごく真面目なんでしょうね。
思うに 石橋をたたきすぎなんじゃないかしら。
シナリオどおりにいかないとテンパッちゃうでしょ。
生きるって シナリオどおりになんていかないものです。


生まれて3日後に 呼吸機能と脳に障害があることがわかり 3歳になっても未だにベッドの上にいる。
まばたきすら自分でできないから 5分おきに 目薬をおとす。
こんなシナリオ 誰もつくらないでしょ。
それでも 生きるの。 生きたいと願うものなの。


あなたを愛していない 家族はいません。
いのちを絶つ勇気があるなら 思い切って 環境を変えましょう。
まったく知らない世界を旅しましょう。
世界には もっともっと まよっていて 悩んでいて 生きることさえ深刻な人々が たくさんいます。
そういう人々を目の当たりにしたら 自分の悩みなど ちっぽけなことです。
日本が駄目なら 世界中歩いて 日本みたいな差別のない国で 自分の持ってる魅力を存分に発揮できることを 一緒に探そう!


あなたが 本気で願うなら わたしはいつだって 世界にだって 一緒に行こうと思っています。