震災一年

1年前の3月11日午後2時46分、私は職場にある雑木林の中の斜面で下草刈りをしていました。
山が割れるくらいの地鳴りと地揺れで立っている事が出来ずに、四つ這いになると、両手をついた地面にひびが入っていくのと、大きく揺さぶられた杉の木から煙のような黄色い花粉が舞っているのを見ていました。


今日の午後2時46分、森の中にある自然体験施設の中で、スタッフとお客様と一緒に黙祷を捧げました。


私はまだ一度も東北の被災地に行けていません。
市の社会福祉協議会では被災地ボランティアが幾度と企画施行されていましたが、都合を合わせられずに一年が過ぎてしまいました。
テレビで震災特集番組を見ると涙が出てきてしまいます。仮設商店街や復興横町、沿岸部では牡蠣やワカメの直売様子の報道を見ると、何とか自分も出向きたいという思いが湧きます。
けれど、どんな顔をして被災地に入れば良いのか分かりません。
仮説商店街や復興横町では「元気に!」「頑張ろう!」と地元から盛り上げている様子が分かります。一方、仮設住宅で生活する方々のすぐ隣には山のような廃棄物と、まだ見つからない家族がいて悲しみに暮れている方が大勢いる現実…。


私はどんな顔で被災地に行き、どんな言葉を地元の方達とかわしたら良いのか分からないのです。


震災から一年。
被災者の方々のために、おウチは建ててあげれないので、お菓子でおウチを作りました。明日の手話サークルの仲間と一緒に食べようと思います。



素敵なおウチが建ちますように。