例えば友よ

呼ぶ声がする 彼方大地の静寂から
たぶん何かの間違いだけれど


野花と僕は苛々していた
たぶん何かに嫉妬したから


考え過ぎなんだよ 浮き雲は僕に言うけれど
自由気のまま 時にそれこそ難しく


今僕らは 変わらない時代の尖端で
戸惑いながらも 未来へと続く扉を叩く
例えば友よ 隣の芝が気になったら
よく見てみろよ 何もないだろ



森山直太朗/「新たなる香辛料を求めて」より