紫陽花の花


紫陽花の〝花〟だと思っている4枚は〝がく〟であるのは皆さんご存知と思います
では、花はどこでしょう?



4枚の〝がく〟の中心にある丸い粒が〝花〟だと思っている方が多いようです


確かに…。
まわりにあるものが〝がく〟であるならその中心にあるものが〝花〟ですね
でも、この丸いちいさな粒が咲いているところなんて見たことありますか?
咲かないのになぜみんなが〝花〟だと思ってしまうのか…?


わたしたちが目で楽しんでいる紫陽花は、〝花〟ではなく〝装飾花〟です


〝真ん中の小さな丸い粒が花です!〟
なんて言い切られて、
真ん中の丸い粒が咲いている紫陽花の種類を探してみました



①なんと!装飾花が咲いています


②こちらはがく?


③あるものですねぇ…


④こちらも装飾花が咲いてます…


⑤これもがくでしょうか…


真ん中の丸い粒が咲く品種がたくさんあるのですね!
しかも〝がく〟が二重になってたりバリエーション豊かです!
わたしたちがショップで目にする紫陽花は装飾花が咲くので、これを〝花〟だと思っているということがわかりました


では、この小さな粒が咲いて本当の〝花〟でよいのでしょうか?
植物は、子孫を残すために、花が咲き、花が終わると実が成ります
実の中にはタネがあり、このタネが子孫になるはずです


紫陽花の〝装飾花〟は〝装飾〟なので子孫を残せません
目で見て楽しむために品種改良されたものがほとんだそうです
タネを残せる本当の〝花〟は〝両性花〟といって
見えないところに隠れています



装飾花を分け入って内側を確認すると青色の両性花が咲いていました
これが本当の紫陽花の花です

写真②③の両性花は、内側にある小さな花の集まりが本当の〝花〟というわけです